サプライチェーン関連
Afterコロナ コロナショックが変える荷主と物流事業者の関係性
コロナショックが引き起こすサプライチェーンの変化は、これまでの荷主と物流事業者の関係性を一変させる可能性がある…
コラム
DHLは、グローバルイノベーションの範囲をアメリカに拡大し、Americas Innovation Centerがグランドオープンしました。ドイツのトロイスドルフのDHLイノベーションセンターと、シンガポールのアジア太平洋イノベーションセンターに続き、Americas Innovation Centerは、DHLが既に全エリアで実装しているテクノロジーを展示するとともに、生産性と効率を大幅に向上できる、将来性あるソリューションの調査をします。
Ken Allen (DHL eCommerce SolutionsのCEOであり、DHLグループで最大の顧客基盤を有しているDeutsche Post DHL GroupのボードメンバーでCustomer Solutions & Innovation担当)は、次のように述べています。
現在DHLは、世界に3つのイノベーションセンターを持つことで、イノベーションの力を活用して顧客にサービスを提供し、物流の未来を形作る上で積極的な役割を果たすことができます。DHLは、優れたパフォーマンスを実現するために、固定概念をなくし発想を変えることを優先する組織です。この機能をより広いパートナー向けに拡張するために、アメリカで、このプラットフォームを利用できるようになったことを誇りに思います。
最先端技術を集めた28,000平方フィートの施設は、DHLが顧客、技術パートナー、研究者と協力し、イノベーティブな力を活用する共同スペースとなります。アメリカでの新センター設立は、DHL50周年を記念する今年の目玉のひとつです。オープニングイベントには、テクノロジーおよびロジスティクス業界のリーダーや地域の顧客、行政の担当者、DHLの幹部を含む300人以上のゲストが集まりました。
DHLのGlobal Head of Innovation and Commercial DevelopmentであるMatthias Heutgerは、次のように述べています。
イノベーションにより、DHLはサプライチェーン業界の革新的ソリューションの最前線に立つことができます。 イノベーションセンターは、お客様を中心に考えるイノベーションアプローチの中核です。これは、新しいトレンドを理解し、現実のビジネスにプラスに作用する可能性のあるインサイトを発見するためのプラットフォームになります。DHLは、北米の倉庫などでピッキングロボットを最初に活用した企業です。ピッキングをサポートする自動運転ロボットは、作業効率を最大200%向上させることができます。これは、急速に変化するグローバルなEコマースにおいて非常に重要です。
南北アメリカで稼働している4つのDHLビジネスユニットは、従業員の業務改善、カスタマーエクスペリエンスの向上、コストの削減、職場プロセスの改善を促進するため、新しいテクノロジーの開発と採用に今後数年間投資することをコミットしています。
DHLは、 ロジスティクス領域のグローバルリーダーとして、顧客を中心に考えた新しいソリューションの調査・評価を続けています。また、生産性を高め、コストを削減し、進化する顧客ニーズにより良く対応するためのさまざまな先進技術を既に採用しています。たとえば、Deutsche Post DHL Groupで契約物流に長けたDHL Supply Chainは、特にピークシーズンにおいて倉庫を介して商品を輸送できる自動誘導車両や、eコマースでの注文業務およびピッキングや梱包などの反復作業のサポートを目的に設計されたモバイルロボットを含め、さまざまなロボットソリューションを活用することにより、すでに大幅な生産性の向上を実現しています。新しいテクノロジーに投資するというコミットメントの一環として、DHL Supply Chainは、昨年11月に、2018年から今年までの期間に3億ドルを投資し、北米拠点と輸送管制塔430ヶ所のうち350ヶ所に新技術を導入することを発表しました。同社はまた、輸送業務を管理するための新しいデジタルプラットフォームの開発にも投資しています。
世界をリードする国際速達配送会社であるDHL Expressは、引き続き地域のハブ、ゲートウェイ、サービスセンターの自動化を推進するほか、貨物の積み降ろしをサポートするロボットの導入や、AIと機械学習の利用拡大による配送ルート最適化を図ります。また、請求事務において、反復作業の自動化を推進するだけでなく、予約、注文追跡、顧客サービス改善のためにチャットボットと音声認識ツールの追加も続けて実施します。
航空および海上輸送のトップスペシャリストであるDHL Global Forwardingは、荷物を追跡し、温度管理が必要な貨物を管理するための技術の改善に取り組んでいます。また、配達車両の位置情報、混載情報、および出荷スケジュールを把握・追跡するために、RFIDによる倉庫自動化を実装しています。DHL Global Forwardingは昨日、ライフサイエンスやヘルスケア分野などの非常にデリケートな貨物を扱うクライアント向けに設計された、新しい高度なデータ分析ツールを発表しました。このツールにより、最適な取引レーン、輸送中の温度制御の検証、リスクを分析および低減するなど、より適切な意思決定のための迅速な分析とインサイトが可能になります。
DHL Expressと同様に、DHL Global Forwardingは、アメリカのいくつかの地域で従業員のトレーニングプログラムにVRを採用しています。DHL eCommerce Solutions、また、EC業者向けの主要な国内および国際配送業者は、オートメーション化やロボットの活用により、流通センターの生産性を向上させています。新しいソフトウェアソリューションを利用して、販売業者側の在庫管理を最適化し、消費者のラストマイル配達に関する体験を、より良いものにしています。
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