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「ホワイト物流」推進運動とは?目的、物流業界の課題や対応策など解説

物流業界では、「ホワイト物流」推進運動が活発化しています。「ホワイト物流」推進運動は国土交通省主体で進めている国民運動で、物流に関わるすべての関係者の理解や協力が必要です。
この記事では、物流事業の事業担当者や経営者様向けに、「ホワイト物流」推進運動とは何か、物流業界の課題や対応策について解説します。目的、誕生した背景や参加方法などもわかるように解説するので、ぜひ参考にしてください。

「ホワイト物流」推進運動とは

「ホワイト物流」推進運動とは、トラックの運転者不足問題を解決するために取り組む運動です。具体的には、国土交通省、経済産業省、農林水産省主導による社会運動で、ホワイト物流を物流企業各社に呼びかけています。

「ホワイト」という表現が使われている理由は、物流業界が「ブラック業界」といわれることと対比するためです。ホワイト物流は働き方改革の一環でもあり、賛同企業は公開されています。

令和3年9月30日時点で1278社が賛同

「ホワイト物流」推進運動ポータルサイトによると、令和3年9月30日時点で1,278社が賛同しています。この背景には、2019年5月に6,300社に参加要請文を送付したことが発端としてあります。2024年4月1日にトラック運転者の時間外労働の上限規制が導入されるため、それまでの間、実施される予定です。

「ホワイト物流」推進運動の目的

「ホワイト物流」推進運動は国民生活の安定と持続的な経済成長が目的です。「ホワイト物流」推進運動ポータルサイトにて以下2つの目的を掲げています。

1.トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化
2.女性や60代の運転者等も働きやすいより「ホワイト」な労働環境の実現

これらを実現することで、より物流業界が働きやすい環境になることが期待されます。

目的達成のためには、相互理解·協力が必要

目的達成のためには、相互理解と協力が必要です。なぜなら、物流企業単体での実現は難しいからです。具体的には、荷主企業、納品先企業、物流企業、物流企業利用者相互の理解が必要になります。

「ホワイト物流」推進運動が誕生した背景

物流業界は、劣悪な労働環境が原因でトラック運転者の不足が深刻化しているという問題があります。そのため、生活基盤を支える物流機能が危機的な状況に陥っているのが実状です。物流機能をまひさせないためには、早急に労働環境を改善する必要があります。このように、物流業界が抱える問題を解決するために推進運動が誕生しました。

「ホワイト物流」推進運動に「自主行動宣言」を提出して参加可能

「ホワイト物流」運動へは「ホワイト物流」推進運動のホームページから自主行動宣言を提出することで参加登録できます。自主行動宣言の必須項目への同意し、事務局へ提出します。必須項目とは、「取組方針」「法令遵守への配慮」「契約内容の明確化・遵守」の3つです。任意で行う部分についても指定のフォーマットで明らかにして提出します。

推進運動に参加することの5つのメリット

推進運動に参加することの5つのメリットは以下のとおりです。

1.トラック運転者の負担減、働きやすい環境の構築、物流効率化により運転者不足の影響軽減につながる
2.自社の業務プロセスや慣行の見直しや慣行による生産性の向上
3.物流効率化による二酸化炭素排出量削減
4.事業活動に必要な物流を安定的に確保、物流機能を維持できる
5.賛同企業として公表されることで企業のイメージアップになる。その結果、企業の社会的責任の遂行、労働者の健康維持・環境保全に積極的な企業として社会から認知されるなどの効果が期待できる

これらが「ホワイト物流」のメリットです。

物流業界が抱えている課題

物流業界では、さまざまな課題を抱えています。ここでは、物流業界が抱えている課題を具体的に解説します。

トラック運転者の高齢化、新規参入者の減少

「ホワイト物流」推進運動が誕生した背景には人手不足の深刻化があげられます。物流業界では高齢化が進み、新規参入者は減少傾向です。物流業界の改革を進めることで、人手不足を解消する必要があります。

トラック運転者の過重労働問題

トラック運転者の労働時間が平均よりも多いことにより、トラック運転者の過重労働が問題とされています。労働時間が長くなる理由として、ECサイトの普及で小口配送が増加傾向にあることなどがあげられます。また、荷待ちや荷役が長時間労働の一因ともされ、労働者の肉体的な負担を引き起こしているのです。

そのため、物流の効率化を進めることで、労働時間を減らすことが重要となります。物流業界では慢性的に過重労働問題が発生しており、早急な対策が必要です。

労災補償状況から見える現状

厚生労働省のデータによると、労災による脳や心臓疾患の業種別請求の決定及び支給決定件数は令和元年、令和2年ともに運送業が1番多い件数になっています。令和2年では、自動車運転従事者の労災補償の支給決定件数は58件です。全体の支給決定件数は194件なので、自動車運転従事者の支給決定件数が全体の約30%を占めていることがわかります。

これは自動車運転従事者の労働環境が良くないことを示すデータといえるでしょう。

車両の動態管理、運転者の勤怠管理が困難

車両の適切な管理や運転者の勤怠管理が困難であることも、物流業界の課題です。車両の管理に関しては、台数が多いため走行状態が把握できないという問題があります。勤怠管理についても同じで、マンパワーに頼る傾向にあるため、ドライバーの労働時間を申告制にしている企業が多く、勤怠状況を把握することが困難です。

アナログ式では把握に限界があるため、管理の効率化、システム導入が必要になってきています。

ホワイト物流を目指すための対策や取り組み内容

ホワイト物流は労働時間短縮、環境改善による人材不足の解消、過労死をなくすための対策や取り組みにつながっています。ここでは、ホワイト物流を目指すための具体的な対策や取り組み内容について解説します。

物流作業のデジタル化、ITシステム導入による荷待ち時間短縮

「ホワイト物流」推進運動により、物流作業のデジタル化やITシステム導入が進むことで荷待ち時間の短縮になります。たとえば、荷待ち時間が改善されないままだと、作業効率が悪いため、作業者の心身への負担が増加します。

そのため、デジタル化による業務効率の改善を図り、作業者の負担軽減を目指すことが大切です。デジタル化をする方法として、「予約受付システムの導入」などがあげられます。

パレット・補助機器による肉体的負担削減、荷役時間短縮

物流業務にパレット・補助機器を導入することで、作業者の肉体的負担軽減や荷役時間短縮につながります。たとえば、大量の貨物を手作業で積み下ろしすると、作業者の肉体的負担が大きいでしょう。そのため、パレットの活用やフォークリフトなどの補助機器の利用が推奨されます。

しかし、現状としては費用などのコスト負担が大きいため、パレットや補助機器が思うように普及できていません。そのため、比較的低コストのロボット導入などによる作業の自動化が求められています。

安全面の強化

「ホワイト物流」推進運動は物流業務の安全面の強化にもなります。貨物運送事業では転落や墜落といった事故が多く発生しているのが実状です。そのため、作業者が安全安心に従事できる職場の環境づくりに努めていく必要があります。

安全面の強化は、運送事業は危険だとという印象をもたれることで、人材不足の要因となることを防ぐ意図もあります。安全面が強化されれば、人材も集まりやすくなるでしょう。

運転時間短縮のための対策を行う

ホワイト物流を目指すためには運転時間短縮のための対策も重要です。たとえば、長距離運行時は高速道路やフェリーを利用することなどが対策としてあげられます。

長距離運転による作業者の心身への負担は大きく、新規就業者が増加しない要因とも考えられています。費用面を考えるだけでなく、作業者の負担軽減を優先させて、働きやすい環境づくりを行うことが大切です。

適正な運送契約を行う

ホワイト物流を目指すためには、適正な運送契約を行うことも大切です。運送業務は複数の作業が発生するため、面倒な作業項目を一括りにして明細として渡してしまうケースがあります。不明瞭な料金明細が横行してしまうと、悪徳業者が増えることも懸念されるでしょう。結果として、運送契約の信頼性を欠くことにつながります。

そのため、明瞭な明細作成を含めた適正な運送契約を目指すことが大切です。

「ホワイト物流」推進運動が進まないことで生じるデメリット

ホワイト物流推進運動が停滞してしまうと、トラック運転者の労働環境改善が進まないというデメリットが生じます。そのため、物流業務に携わるすべての関係者が、問題意識を持ち、業務の効率化や生産性を向上するために協力する姿勢が大切です。具体的には、荷待ち時間の削減、荷役作業の負担軽減、物流の生産性向上などがあげられます。

「ホワイト物流」推進に役立つサービス

「ホワイト物流」推進に役立つサービスには以下のようなシステムがあげられます。

・車両管理システム
・勤怠管理システム
・トラック予約受付サービス

これらのシステムは物流業務の労働環境改善に役立ちます。また、システムの導入は自社で行えることからはじめることがおすすめです。

まとめ

「ホワイト物流」推進運動は、物流業界の生産性の向上とイメージの向上を目的とした取り組みです。国土交通省が推進している施策でもあるので、物流に携わる人は理解しておく必要があります。関係者すべてが目的を意識して協力し合うことで、「ホワイト物流」推進運動の目標達成につながり、生産性も高まるでしょう。

「ホワイト物流」の推進に役立つトラック予約受付サービスの豊富な導入事例集を以下からダウンロードいただけます。物流業務の効率化にお役立てください。

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