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日本通運、アサヒ飲料、日清食品が共同輸送開始

日本通運、アサヒ飲料、日清食品は、関東~九州間における共同輸送を9月11日(金)から開始した。

トラックドライバーの人手不足や物流における環境負荷低減が企業にとって重要な課題となる中、茨城県内に生産工場を持つ日清食品とアサヒ飲料は、パレットサイズの異なる両社製品を日本通運のトラックに混載するスキームを確立し、関東~九州間において共同輸送を開始した。

これまで、アサヒ飲料の製品は、重量貨物であることから2段積みができず、1段積みした荷台の上部には空きスペースがあった。一方、日清食品の即席麺製品は軽量貨物であることから、バラ積みにより荷台の容積一杯に貨物を積んでも積載可能重量に余裕があった。そこで、積載率の向上を図るべく3社で協議、実証を重ねた結果、サイズが異なるために組み合わせが困難だった2種類のパレット (日清食品:T12パレット、アサヒ飲料:ビールパレット) について、製品の種類、数量の組み合わせを調整して効率的に混載するノウハウを確立した。

これにより、日清食品とアサヒ飲料が個別に関東~九州間で製品を輸送していた従来の方法に比べて、トラックの使用台数を20%削減できるほか、バラ積みしていた日清食品の即席麺製品の積載方法をパレット積みに変更することで、ドライバーの荷役作業が大幅に軽減されるなど、3社それぞれにメリットが見込まれる。

これまでの輸送方法は、日清食品は関東工場 (茨城県取手市) から福岡物流センター (福岡県糟屋郡) まで、アサヒ飲料はアサヒビール茨城工場 (茨城県守谷市) から佐賀配送センター (佐賀県三養基郡) まで、個別に製品を輸送していた。今後は、アサヒビール茨城工場で飲料製品を積載したトラックが、日清食品の関東工場に立ち寄って即席麺製品を積み込む。その後、九州の物流倉庫に向けて2社の貨物を日本通運がまとめて輸送する。

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また、これまでの積載方法はアサヒ飲料の飲料製品は重量貨物であるため、トラックへ積載する際に2段積みができず、1段積みした荷台の上部には空きスペースが発生していた。積載重量にも余裕があることから、軽量貨物である日清食品の即席麺製品を空きスペースに積載し、積載率を向上させる。
また、低床トレーラーを使って運用することで、積載に向けた準備作業の負荷を軽減するとともに、積載効率を最大限に高めている。さらに、バラ積みしていた即席麺製品の積載方法をパレット積みに変更することにより、ドライバーの荷役作業が大幅に軽減される。

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