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日立、国内初の再生医療等製品のプラットフォームを構築

株式会社日立製作所は、アルフレッサ株式会社や製薬企業、医療機関などの関係各所との協創を通じて、再生医療等製品に関する細胞の採取から生産、輸送、投与までのバリューチェーン全体の細胞・トレース情報を統合管理するプラットフォームを構築した。運用テストを経て2021年から実運用を開始する予定で、アルフレッサはファーストユーザーの1社となる。

本プラットフォームは、厳格な品質管理と情報のトレーサビリティが必要となる再生医療等製品に関して、検体の個体識別と細胞の採取、生産、輸送、投与の情報トレースを行うものであり、バリューチェーンに関わる全てのステークホルダー(医療機関、製薬・物流・製造企業など)が利用可能な国内初の再生医療等製品に関する共通サービス基盤となる。これを活用することにより、各社は自前の管理システムが不要となり、業務・企業間のシステムの違いから発生する煩雑な管理が軽減され、データを一元管理できることから、迅速かつ安心・安全に事業を進めることが可能となる。
  今後、日立では、本プラットフォームをデジタルイノベーションを加速する日立のLumadaソリューションの一つとして医療・医薬品業界向けに展開していくとともに、流通において厳格な情報管理が求められるスペシャリティ医薬品*3への適用拡大や海外展開を行う予定です。そして、One Hitachiで同業界のグローバルのお客さまの社会価値・環境価値・経済価値と、人々のQoL向上に貢献していく。
  アルフレッサは、医療用医薬品卸のアルフレッサグループの主要な事業会社として、全国に13ヶ所の物流センター・医薬品センターを持ち、病院、診療所、調剤薬局などの医療機関に対し医療用医薬品や医療機器・材料、検査試薬などを万全の品質管理の下、安心・安全にお届けしています。医薬品流通の分野で培った豊富な実績・ノウハウに加えて、厳格に温度を管理し、製品一つひとつのトレーサビリティを確立することが必要なスペシャリティ医薬品分野でも高品質な流通体制を確立している。
  従来、有効な治療法がなかった疾病に対して新しい治療の道を拓くと期待されている再生医療等製品の研究・開発が世界各国で進められている。再生医療等製品は、患者や細胞提供者から採取した細胞を培養して患者に投与するといった特徴から、サプライチェーンの全行程において細胞の個体管理や情報トレースが必要であり、再生医療等製品の安心・安全な流通のために、従来にない、新たなサプライチェーン体制の構築が求められている。

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